切ない

黒板ぽのきをふしさんの書いたもの。


萌えは、なぜなら僕自身に向けらる感情だからです。対象がなんであれ、萌えてよいのは、それを内面に取りこんでからなのです。それが、僕にとっての萌えなのです。

僕が萌えることで何かが変化することが、恐いのです。僕が萌えることで変わってよいのは、僕自身のみです。

手が触れました。僕はもう、あなたに萌える資格などないのです。触れたときめきは、外に向かうからです。あなたに向かうからです。あなたを変えるからです。世界が変わるからです。そこに萌えを見出すことは、僕にはできないのです。
まさに十人十萌を感じた瞬間。属性とかそういうレベルの話ではなくて萌えの定義レベルでの衝撃。切なすぎる。
萌えとは自分の内面にのみ定義化されて存在するものであってそれを表現することは無理。なぜなら萌えとは感情だから。好きという感情を定義することができないのと同じ。ある属性に対して萌えという感情を抱くことを萌えるという。結局は定義にならない。21世紀になって(正確には違うが)感情の表現に新しい単語が加わったというのは意外と重要なことなんじゃないかと。あながちオタク文化も捨てたものじゃないのかもしれない。